自然の中の保育

image310北合志保育園独自の自然を活かした保育

当保育園では、保育方針の中に「自然の中での保育」取り入れています。子どもたちは、自然豊かなお散歩コースの各所に出かけ、生き生きと活動しています。

人間の脳の発達は0歳から3歳までに60%、3歳から6歳までに80%、残りは成人するまで緩やかに発達します。そのため、乳幼児の時間をどのように過ごすのかということが、脳の発達に大きく影響するのです。この時期の子どもの遊びこそが、大脳新皮質を活性化させるということが、これまでの脳科学研究で明らかにされてきました。大脳新皮質とは、性格や行動、個性をはじめ、言語、認知、判断、創造、意欲、感情等、高度な精神機能をつかさどる部分です。
この時期に大切なことは、教えられたことや与えられたことよりも、自ら自然と接し、どんな遊びをし、どんな経験をしたのかということであると当保育園では考えています。
カマキリは、お尻から泡を出して卵を産みます。泡だったはずの卵は、風雨、その他外敵から守られるよう、固い殻になります。そして小さな穴が開き、下に連なるように沢山の小さなカマキリの赤ちゃんが生まれてくるのです。その一つ一つを目にした時、子どもたちは自然の営みに感激します。

北合志保育園は、0歳から5歳まで毎日外に出ます。

0歳から2歳は、自然の中に身を委ね、楽しく過ごします。この時期は、目的をもたない、子どもの発見を大切にした立ち止まり散歩や、じっくりしゃがみ込んで虫たちを見るお散歩です。

3歳から4歳は、身近な自然を体験し、見て触って、より自然に対して興味をもつようになります。

5歳は、全能力を使う探検散歩を楽しみます。

自然の中で過ごす子どもたちには、集中力がつきます。自分の遊びたいことに対して意欲的になるからです。集中力がつくと、人の話によく耳を傾けるようになり、情報を得ることが上手になります。そのことによって、自己中心ではなく、人のことをよく理解し、他人を助ける配慮が出来るようになるのです。自然の中の保育は、人を大切に思う気持ちを育てることが出来ると考えています。
是非、当保育園のお散歩コースをご覧下さい。

 

異年齢保育

image59異年齢保育 「暮らしの中から学ぶ」

平成22年度より、3、4、5歳のクラスを「どんぐり組」とし、その中でグループに別れて毎日散歩コースを自分で選んで楽しくあそんでいます。

異年齢保育とは、「一方的に大人が教え込むのではなく、子どもの人格を認め、自分達が経験を通して考えていく保育」であると考えます。子どもたちが、保育園で人との豊かな関わりを作り、自分らしさを発揮して生きる、保育の土台となる暮らし方そのものということができます。

少子化の現代、クラスの中で、実際の兄弟はもちろん、色々な異年齢が一緒に生活していく縦のつながりを持つことは大切なことです。一人ひとりの役割があり、相手を受け止め、自分を出していくことにつながると考えられるからです。相手を思いやる気持ちは、教育で教え込むのではなく、実際に友達と関わっていく中で感じ、学び取っていくものです。